腰痛有訴者30名へのインタビューを実施しました
久しぶりの投稿になります。
前回の投稿から何をやっていたかと言いますと、
事業に失敗しました。。。
というのは冗談です。笑
2週間前にダイアナ・キャンダー著「スタートアップ」を読みました。
「スタートアップ」は、中古自転車販売で起業したものの販売不振で破産寸前の主人公オーエンが偶然にも元起業家で投資家のサムと出会い、彼女の指南によってビジネスを立て直していくというストーリで展開します。
私はビジネス書が好きで年間50冊以上読みますが、小説仕立てのビジネス書を読むのはこれが初めてです。
ビジネス書を読むのは知識を得ることが目的なので、小説スタイルのビジネス書は読む気になりませんでした。
それがなぜ「スタートアップ」を読む気になったのかわかりませんが、この本からは“知識”でなく、”経験”を得ることができました。事業失敗の経験です。
自分がいつもと違った行動をとったとき、私は直感を信じています。運まかせように聞こえますが、以下の理由があります。
脳には網様体賦活系(Reticular Activating System, RAS)と呼ばれる部位があり、脳に取り込む情報を選別しています。
RASが集めてくる情報、つまり自分の目に留まる情報は、意識の有無に関係なく、自分が欲している(RASに取り込むよう指示を出している)情報ということになります。
RASは指示に忠実なので、RASがどんな指示で作動したのかを辿ることで自分の本心を知ることができます。
気持ちを抑え込んでいるとき、不安なとき、腑に落ちないときなど、理性で自分を抑えてもRASは本心に基づいて作動するからです。
個人的には「嫌な予感」や「虫の知らせ」もRASの作用ではないかと考えています。
そのような訳で、「スタートアップ」という本のストーリーに引き込まれ、主人公オーエンに将来の自分の姿を投影させた私のRASに素直に従うことにしました。
agemonoが事業に失敗したら、開発した商品が売れなかったら、商品を買ってくれると信じていた顧客が存在しないことを意味します。
起業で準備した仮説内容をもう一度5W2Hの形に整理し、想定する顧客に実際に会って検証することにしました。
(この判断を素早くできるのが、経営者という立場の良いところですね。笑)
「スタートアップ」の中でサムがオーエンに言った「顧客と接触して初めて答えがわかる」の実践です。
オーエンがラスベガスの自転車店で来店客にインタビューして知見を得たように、私も腰痛に悩む方を集めました。
募集したオンラインインタビューには腰痛に悩む30名が参加してくれました。
参加してくれたみなさんには感謝の言葉しかありません!
ありがとうございました!
インタビューに10日間と数万円を使いましたが、事業に失敗したと思えば大した出費ではありません。
代わりに得たものが大きすぎます。
競争力の源泉となる重要な情報なので公開は避けますが、顧客と、顧客が抱える問題の解像度がインタビュー前に比べて格段に上がりました。
少し遠回りになりましたが、今回の学びを糧に開発を推し進めていけそうです。
余談ですが、今回改めて網様体賦活系(RAS)の威力を認識しました。
ブラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ著「ブレイン・プログラミング」、神田昌則著「非常識な成功法則」、ナポレオン・ヒル「思考は実現する」は、RASの効果と活用法を知るのに参考になります。