観劇で再認識した余白の大切さ

先日、演劇を鑑賞しました。

詩森ろば作・演出、三浦透子主演のSecret War ひみつせんという作品。

詩森ろばさんに最後にお会いしてから3年近く経っているにもかかわらず、入り口で声をかけて頂いて感激しました。

正直言って演劇のことは全くわかりませんが、演劇の空間の使い方はビジネスの良い手本になります。

YouTubeも、TVも、映画もリアリティを追求します。

間を開けないという意味では、ラジオも同様。

私も必死に余白を埋めたがる質です。

絵、テストの答案、パワポの資料、など、

余白が気持ちが悪く、つい書きすぎてダメにします。

人に何かを説明するときも、与える情報が不足していないか不安になり、マシンガントークで一方的に話しがちです。

演劇の舞台はその逆。

白い腰掛けが、カフェのベンチになり、事務用イスになり、階段になる。

窓枠ひとつで屋内を表現する。

演劇には、観客がセットの不足を補う楽しみが用意されています。

舞台上の余白は、ロジカルシンキングで説明される「抜け漏れ」とは別物です。

これは意図的に、計算し尽くされた余白。

余白には、相手を自分ごと化する力がある。

起業して余白のない日々を送ってきましたが、

久しぶりに観劇して大切な気づきを得ました。

Serial number 07 「Secret War ひみつせん」

東京芸術劇場シアターウエストにて公演6月19日まで。